株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:山内隆裕、東証プライム市場:証券コード4751)はインターネット広告事業のサイバーエージェント次世代生活研究所において、「世代別の生成AI利用実態調査」を実施しました。このたび、調査結果のうち、学齢別の生成AI利用実態についてお知らせいたします。
本調査は小学生(※)から社会人までの生成AI利用実態を定量的に把握することを目的とし、全国でインターネットリサーチを実施しました。スクリーニング調査では10,000サンプル、生成AI利用者を対象とした本調査では1,648サンプルから有効回答を得ています。
※15歳未満は親の代理回答
本調査の結果は、全4回にわたり発表いたします。第1回となる今回は、学齢によって生成AIの使われ方がどう変わるのかについてご報告します。
第1回 学齢別に見る生成AIの使い方(今回)
第2回 世代別・性別に見る生成AIの使い道
第3回 生成AIが消費に効くタイミング
第4回 生成AIが消費に効く理由
「若者の生成AI利用実態調査」 第1回:学齢別に見る生成AIの使い方
【調査項目】
1. 学齢別の生成AI日常利用率
2. 学齢別に見た生成AIサービスの利用ランキング
3. 生成AIを「確かめて使う」意識・行動
1. 学齢別の生成AI日常利用率
生成AIの日常利用率は高校生が83.3%で最多。学齢とともに上昇し、社会人で緩やかに低下する「山型」
生成AIを日常的に利用している人の割合を世代・学齢別に見たところ、高校生が最も高くなりました。α世代では小学生29.0%、中学生47.6%と学齢が上がるにつれて利用率は上昇し、高校生で83.3%とピークを迎えます。Z世代の大学生も82.4%と、ほぼ同じ高い水準を維持しています。
一方、Z世代の社会人では56.7%、ゆとり世代では54.6%と、高校生から30ポイント近く低い水準にとどまりました。生成AIの日常利用率は、学生時代をピークとする「山型」を描いています。
2. 学齢別に見た生成AIサービスの利用ランキング
ChatGPT・Geminiがすべての世代・学齢で1位・2位。高校生から「使い分け」が一気に広がる
日常的に利用している生成AIサービスを世代・学齢別に集計したところ、すべての区分でChatGPTが1位、Google Geminiが2位となりました。3位以下は区分によって顔ぶれが入れ替わるものの、いずれも1桁台から10%台にとどまっており、二強の構図は世代・学齢を問わず共通しています。
一方、水準は学齢によって大きく異なります。ChatGPTは小学生20.0%・中学生39.0%に対し、高校生では68.8%。Geminiも12.3%・17.1%から40.3%へと高まります。日常利用率そのものが高校生でピークを迎えることと重なっており、どのサービスを使うかではなく、使う人がどれだけ増えるかで学齢差が生じていることが分かります。
あわせて、日常的に使う生成AIが3種類以上ある人の割合は、小学生3.1%・中学生4.0%に対し高校生15.5%と約4倍に。Z世代の大学生では19.9%とさらに高まっており、高校生を境に「使い分け」の幅も広がっていく様子がうかがえます。
3. 生成AIを「確かめて使う」意識・行動
高校生を境に「疑って確かめながら使う」意識が立ち上がる
生成AIの回答をそのまま受け取るのではなく、確かめながら使う意識・行動について尋ねました。「AIの回答には、嘘や間違った情報(ハルシネーション)が混ざることがあると常に意識している」と答えた人は、中学生56.1%に対し高校生では71.1%と15.0ポイント上回りました。
同様の傾向は他の項目でも共通しており、「AIがおすすめした商品をSNSのリアルな口コミで確かめる」は41.5%から62.2%へ、「AIが提示したスペックや価格を企業の公式サイトやECモールで確認する」は38.6%から59.8%へと、いずれも高校生で大きく上昇しています。
日常利用率がピークを迎える高校生の段階で、使いこなしの質もあわせて一段上がっていることが分かります。
■本調査研究員より総括(サイバーエージェント次世代生活研究所 研究員 根本晋太郎)
本調査では、小学生から社会人(ゆとり世代まで)を対象に、生成AIの利用実態を調査しました。その結果、日常における利用率は高校生が最も高く、複数のサービスを使い分ける人も高校生の時期に大きく増えることがわかりました。また、AIの回答を確かめながら使う意識も高校生で一段と高まっており、利用量だけでなく、使い方もこの時期に変化していることがうかがえます。
生成AIが日常に定着していく中では、便利さを伝えるだけでなく、情報を確かめながら使う姿勢を育てることも重要です。特に高校生前後は生成AIの使い方が形づくられる時期ともいえるため、学校や家庭に加え、企業からも適切な使い方を伝えていくことが求められるのではないでしょうか。
■次回
第2回調査は「世代別・性別に見る生成AIの使い道」と題し、生成AIが実際に何に使われているのかを7つの用途に分けて分析します。全世代に共通する使い道と、Z世代にだけ現れる用途の男女差について2026年9月後半に発表予定です。
【調査概要】
「世代別の生成AI利用実態調査」
調査手法 :インターネットリサーチ
対象地域 :全国
対象者 :小学生~ゆとり世代(15歳未満は保護者の代理・同席回答を含む)
有効回答数:スクリーニング調査 10,000サンプル/本調査 1,648サンプル
調査期間 :2026年7月13日(月)~7月31日(金)
調査機関 :サイバーエージェント次世代生活研究所
■「サイバーエージェント次世代生活研究所」とは
Z世代を中心に消費者研究やZ世代向けマーケティングを行うなど、次世代生活について研究し、広告主企業における次世代のマーケティング施策立案の支援を行う研究組織です。2019年11月に本研究所を設立以降、広告主企業向けに、次世代生活に関する調査や若者たちへの調査・インサイト開発・プロモーション施策立案・商品開発などを行っており、次世代生活に関わる様々な知見を蓄積し、社内外に幅広く還元していくことを目的としています。