サイバーエージェントは招待制イベント「CREATIVE DAY」を5月8日にTRUNK(HOTEL) CAT STREETにて開催しました。
生成AIの進化により、企業のマーケティングやクリエイティブを取り巻く環境は大きく変化しています。一方で、人の心を動かし、記憶に残るブランドをつくるためには、“ヒューマンタッチ”と呼ばれる人間ならではの手触りや体験価値が、これまで以上に重要になっています。
そこで当社では、企業やブランドの課題に対し、戦略立案から体験設計、空間演出、コンテンツ開発までを横断して取り組む体制を構築しています。アート、テクノロジー、エンターテインメントなど多様な領域の知見やパートナーとの共創を通じて、人の感情を動かし、記憶に残る体験価値の創出に取り組んでいます。
本イベントでは、「AI時代における体験の価値」をテーマに、様々な分野で活躍するクリエイターやアーティストを迎え、企業の経営層やマーケティング責任者とともに、これからのブランド価値やコミュニケーションのあり方について議論を行いました。
当日は3つのトークセッションに加え、登壇者と参加者によるテーブルディスカッションも実施。業界や立場を超えた活発な対話が行われ、AI時代における体験価値の可能性を探る一日となりました。
TALK SESSION 1
メディア化する都市、拡張する体験
杉山央 × 伊藤直樹 × 中橋敦(サイバーエージェント)
最初のセッションでは、新領域株式会社 代表取締役CEO・Art+Tech Producerの杉山央氏と、クリエイティブ集団PARTY代表の伊藤直樹氏を迎え、「都市と体験」をテーマに議論を行いました。
セッションでは、大阪・関西万博や都市開発プロジェクト、空間体験型コンテンツなどの事例をもとに、人々が“わざわざ行きたくなる場所”をどのように生み出すのかについて紹介。
オンラインで多くの情報やサービスにアクセスできる時代だからこそ、その場所でしか得られない体験や記憶の価値が高まっていること、そして都市そのものがブランドや企業と生活者をつなぐ新しいメディアになり得ることが語られました。
また、デジタルツインやXRなどの技術によって、リアルとデジタルが融合した新たな体験の可能性についても議論が行われ、今後の街づくりやブランド体験の未来について多くの示唆が共有されました。
TALK SESSION 2
感性が社会を動かす
~共感から生み出す、クリエイティビティの行方~
蜷川実花 × 佐藤瞳(サイバーエージェント)
続くセッションでは、写真家・映画監督・現代美術家として国内外で活躍する蜷川実花氏を迎え、創作活動の原点や表現者としての価値観について語っていただきました。
独自の世界観を築きながら、写真、映画、インスタレーションなど様々な領域で作品を生み出し続ける蜷川氏。
その創作の背景には、自らの感覚を信じ続ける姿勢と、社会や時代に対する強いまなざしがあります。
セッションでは、表現を生み出し続けるエネルギーや、人の心を動かす作品づくりについて紹介。AI技術が進化する時代だからこそ、人間ならではの感性や共感の力が持つ価値について、参加者とともに考える時間となりました。
TALK SESSION 3
世界の体験型イベントが進化を続ける中、
日本における「体験」はどこまで拡張できるのか
広屋佑規 × きださおり × 藤木良祐(サイバーエージェント)
最後のセッションでは、NO MORE Inc. CCOの広屋佑規氏と、株式会社夕暮れ 代表取締役のきださおり氏を迎え、日本における体験型コンテンツの可能性について議論しました。
世界では没入型エンターテインメントや体験型イベントが進化を続けています。そのなかで日本ならではの体験価値をどのように生み出していくのか、実際のプロジェクト事例を交えながら紹介されました。
セッションでは、参加者自身が物語や体験の主人公になることの重要性や、企業と生活者の関係性をより深くする体験設計について議論。
単なる情報発信ではなく、実際に体験することで生まれる共感や記憶が、これからのブランドづくりにおいて大きな役割を果たしていくことが共有されました。
TABLE DISCUSSION
全セッション終了後には、参加者と登壇者、サイバーエージェント社員によるテーブルディスカッションを実施しました。各セッションで語られたテーマをもとに、参加者同士が意見交換を行い、それぞれの事業やブランド課題に置き換えながら議論を深めました。
生成AIの進化によって、企業のマーケティングやクリエイティブのあり方は大きく変化しています。その一方で、人が実際に体験し、感情を動かされ、誰かに話したくなるような価値の重要性は、これからさらに高まっていくと考えています。
サイバーエージェントでは、戦略立案から体験設計、空間演出、コンテンツ開発までを横断する体制を構築し、企業やブランドの課題に向き合っています。
また、今回ご登壇いただいたクリエイターやアーティストをはじめ、アート、テクノロジー、エンターテインメント、空間デザインなど多様な領域のパートナーとの共創を通じて、企業ごとの課題や目的に応じた体験価値の創出にも取り組んでいます。
今後も「CREATIVE DAY」を通じて、多様な知見や才能が交わる場を提供するとともに、新しいブランド体験やコミュニケーションの可能性を企業の皆さまと共に探求してまいります。ご相談がございましたら、ぜひ下記までお問い合わせください。
登壇者
杉山 央
新領域株式会社 CEO / Art+Tech Producer
2025 年大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちのあかし」計画統括ディレクター、2026 年「東京クリエイティブサロン」統括ディレクター、2027 年「GREEN×EXPO 2027」テーマ館 展示ディレクター等を務め、アートとテクノロジーを横断しながら新たな体験と空間の創造に取り組んでいる。
伊藤 直樹
株式会社PARTY 代表取締役 CEO
2011年に未来の体験を社会にインストールするクリエイティブ集団「PARTY」を設立。現在、PARTY社の代表に加えて、神山まるごと高専カリキュラムディレクター、WIRED日本版クリエイティブディレクター、京都芸術大学情報デザイン学科教授を務める。2018年にThe Chain Museumを設立。文化庁メディア芸術祭優秀賞、グッドデザイン賞金賞、カンヌライオンズ金賞など、300以上の国内外の広告・デザイン賞を受賞。
蜷川 実花
写真家・映画監督・現代美術家
写真を中心として、映画、映像、空間表現も多く手掛ける。木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。2010年ニューヨークのRizzoliから写真集を出版。『さくらん』(2007年)、『ヘルタースケルター』(2012年)など5本の長編映画、およびNetflix『FOLLOWERS』(2020年)を監督。近年は蜷川実花 with EiMとして、クリエイティブチーム「EiM(エイム)」とともに大規模なインスタレーションを手掛けるなど、表現の幅を広げている。これまでに写真集120冊以上を刊行、個展150回以上、グループ展130回以上と国内外で精力的に作品発表を続ける。京都市京セラ美術館で開催された個展「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」(2025年1月〜3月)では、25万人を動員した。2026年12月16日〜2027年3月21日まで、フランス・パリのグラン・パレにて大規模個展「Mika Ninagawa with EiM:Alive with shadows」を開催予定。最新の写真集に『VIRA』(bookshop M Co., Ltd.、2026年)、『mirror, mirror, mirror』(光村推古書院、2026年)がある。
広屋 佑規
NO MORE Inc. CCO
日本発で世界に届く体験型エンタメを生み出すことを目指しNO MORE Inc.を創業メンバーとして参画。後楽園ホールを貸切り制作した『ネトフリ極悪プロレス』、累計2万人以上を動員した“じぶん没入体験エンタメ”『思考実験展』、大人気ゲーム作品によるイマーシブシアター『魔法使いの約束~腕輪のワルツは幻影と共に~』などを手掛ける。またコロナ禍においては劇団ノーミーツを旗揚げし、株式会社Meetsを創業。『VIVA LA VALENTINE』『夢路空港』『AGASA』など、オンラインや配信を軸にした新たな物語作品や体験型エンタメをプロデュース。Forbes JAPAN CULTURE-PRENEURS Award2025、文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門「優秀賞」など受賞。
きださおり
株式会社夕暮れ代表取締役/クリエイティブディレクター/プロデューサー
没入感の高い体験型エンターテイメント企画を生み出すクリエイター。2011年に株式会社 SCRAPに入社し、100公演以上の人気『リアル脱出ゲーム』を企画制作したり、世界一謎があるテーマパーク『東京ミステリーサーカス』の立ち上げプロデュースを務めた。作家として週刊少年ジャンプ史上初の体験型推理ゲーム漫画の原作や、宿泊型イマーシブシアター『泊まれる演劇 MIDNIGHT MOTEL』脚本・演出も担当もし、2024年10月にイマーシブ体験に特化した『株式会社夕暮れ』を設立。現役の高校校舎を使ったイマーシブシアター『RE:PLAY AFTER SCHOOL』、虎ノ門ヒルズ全域を使った『どこか奇妙な職業体験~虎ノ門ヒルズ清掃員~』、「声」を聴きながら物語を追っていく宿泊体験『幽霊ホテル』など”あなたの心を灯すエンタメ”を作り続けている。