当社は先日、米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)2025」において、創設した「サイバーエージェント 縦型アワード」を開催しました。
「サイバーエージェント 縦型アワード」は、新たな映像体験の主流となりつつある縦型動画に特化し、ショートドラマやSNS動画などで高い効果・表現力を発揮した作品・団体・プロジェクトを表彰するもので、5つのファイナリストと優秀賞を発表しました。
さらに当社は、「縦型アワード」のファイナリストにノミネートされた5つのプロジェクト各社とともに、縦型動画における新たな広告商品の販売開始を発表いたしました。これにより、広告主企業のみなさま向けに、縦型動画のコンテンツタイアップ及び縦型動画のSNSアカウント(YouTube・TikTok・Instagram等)運用のご支援の強化を図ってまいります。
本記事では、当社より各5社にインタビュー取材を行い、それぞれの強みや特徴についてまとめたものを、全5回にわたってご紹介してまいります。
全5社と、提供する広告ソリューションについて
【vol.1】
・運営会社 :株式会社OASIZ
・代表アカウント:「きっと青春の1ページ」(ネスレ日本株式会社)
・提供する広告ソリューション:企業アカウントの企画・運営・制作
【vol.2】
・運営会社 :株式会社QREATION
・代表アカウント:「本日も絶体絶命。」(KDDI株式会社)
・提供する広告ソリューション:企業アカウントの企画・運営・制作
【vol.3】
・アカウント:「毎日はにかむ僕たちは。」 by日本テレビ放送網、GOKKO
・提供する広告ソリューション:アカウントのタイアップ広告
【vol.4】
・アカウント:「こねこフィルム」 byこねこフィルム
・提供する広告ソリューション:アカウントのタイアップ広告
【vol.5】
・アカウント:「安田現象」 by安田現象
・提供する広告ソリューション:アカウントのタイアップ広告
vol.4
こねこフィルム
代表アカウント:「こねこフィルム」
提供する広告ソリューション:アカウントのタイアップ広告
全5回にてお伝えする本取材記事の第4回目は、 合同会社こねこフィルム(CONECO FILM LLC)プロデューサー 三野 和比古氏とディレクター 三野 龍一氏に、こねこフィルムの特徴・強みについてお話を伺いました。
「こねこフィルム」の強み
①映画のような高クオリティのクリエイティブ
②笑いと社会性を掛け合わせた唯一無二のブランディング
③総数370万人以上(2025年4月時点※6月時点での最新数字に変更)のSNSフォロワーへのリーチ力
「こねこフィルム」について
映画やドラマの現場で経験を積んだ精鋭クリエイターたちが結集し、新たな価値を生み出すプロフェッショナル集団。2023年6月よりTikTokを中心としたSNSで動画を公開し、わずか1年で総フォロワー数100万人を突破し、現在の総フォロワー数は370万人。
映画クオリティの動画を各SNSで展開し、SNSでの新たな可能性を見出しながら映画業界とSNSを繋げる存在を目指している。
▼こねこフィルムが運営するSNSアカウント
X :https://x.com/conecofilm
YouTube :https://www.youtube.com/@CONECOFILM
TikTok :https://www.tiktok.com/@coneco_film_
Instagram :https://www.instagram.com/coneco_film/
@coneco_film_
「こねこフィルム」を立ち上げたキッカケ
三野 龍一氏:もともと兄弟二人で映画制作に携わっており、作っていた映画が国内外の映画祭で高い評価を受けたこともあります。ただ、私達の認知度が広まらなかったこと、資金力・キャスティング力への課題を感じていました。そこで、自分達でブランディングを高めるという逆転の発想で2023年6月にTikTokを始め、1年でフォロワー数が100万人に達しました。
また、映画を作っているなかで、才能ある俳優たちが活躍の場を得られない現状を目の当たりにする中で、「自分が信じる俳優の魅力をより多くの人に届けたい」という思いも活動の原動力となっています。
「こねこフィルム」の代表作とクリエイティブへのこだわり
三野 龍一氏:「年齢確認」という作品が代表作です。
コンビニの店長と若く見られたい女性がコンビニでの年齢確認をキッカケに物語が発展していき、現在16本のシリーズ動画になっています。コメディーに恋愛要素を加えた構成でストーリー展開させています。
@coneco_film_ 年確の基準がおかしいコンビニ店員 #コンビニあるある #マニュアル #ショートフィルム #ショートドラマ #短編ドラマ #映画 #短編映画 #こねこフィルム #ショードラアワード2024 #TikTokコミュニティ2023 ♬ オリジナル楽曲 - 【こねこフィルム】 - こねこフィルム
三野 龍一氏:映像は映画クオリティにこだわり、ライティングやカラーグレーディングも含めて映画制作と同様の手法で制作しています。
カメラマン、照明スタッフなども映画業界出身で第一線で活躍している人たちで撮影しています。映画だったら当たり前のことを、低予算で表現し、かつSNSでもクオリティの高いものを制作しています。視聴者には「このクオリティを無料で見られるのか」と思われるクオリティを意識していますね。
映画では当たり前のことを、当たり前でないSNSで表現することで自分たちのブランディングを高めることにも繋がると思っています。特定の層に刺さるように動画は作っておらず、自分達の面白いものを作っていけばどこかでバズるんじゃないかと思っていましたね。
こねこフィルムは、一見すると「尖っている」「クリエイター色が強い」と捉えられることもありますが、実はバランス感覚を大切にしています。少し個性的な表現であっても、「こねこフィルムなら大丈夫」と思ってもらえるようなブランディングを立ち上げ当初から取り組んできました。笑いと社会性を掛け合わせながら、発信のトーンや内容には常に配慮しています。
動画制作においては、LGBTQや女性の社会進出など、多様なテーマを扱うご依頼も増えています。そのため、「誰が見ても受け取れる表現か」を丁寧に見極めながら制作する姿勢を大切にしています。
視聴者にとって「面白さ」は欠かせませんし、クライアントの意図を丁寧にくみ取ることも重視しています。双方にとって最適な形を常に考え、制作に向き合っています。
「こねこフィルム」でのタイアップ制作
三野 和比古氏:これまでに35社以上の企業様とタイアップさせていただいており、業種は金融機関・消費財・飲料・食品メーカーなど多岐に渡ります。制作した動画は私たちのSNSアカウントに投稿しており、私たちの持っているどのアカウントでもバズる可能性があると思っています。
投稿動画のなかで100万回再生を超えている動画は全体の64%を占めています。TikTok、YouTube、XとそれぞれのSNSに違う特性のフォロワーがついていると思っています。こねこフィルムのアカウントは男性6割女性4割、年齢層も比較的高いですね。TikTokのフォロワーは30代以上の方が多いですし、YouTubeも年配の視聴が多いです。
また、動画制作はクライアント様との企画から入らせていただいています。ですが、撮影現場では、その企画もいい意味で壊しながら、一緒に動画を作っています。プロモーション広告の場合、クライアント様の表現したいこともありますし、我々制作側は撮影するだけで、距離が遠くなってしまうパターンがありがちです。そうすると「最高の作品」を作ることが難しくなるんですね。
実際に今年に入って公開した企業様の撮影時も、現場での撮影中に企画案とは違うもので撮影しています。

受賞への思いと今後に向けて
映画制作から始まり、喜びや悔しさなど紆余曲折を経て今のチームがあります。そしてSNSの可能性を唯一知っているチームでもあると思っています。だからこそ今回の受賞は「認められた」気持ちになってとても嬉しいです。
さらに、映画界とSNSを繋げる架け橋になっていければと思っています。面白い動画を上げることを期待されていると感じているので、新しい表現方法に常に挑戦していきたいと思っています。
また、役者や映画の世界に夢を持ってもらいたいと思っているので、国内でも世界的にも認知度を高めていきたいと思っています。
本件に関するお問い合わせ
株式会社サイバーエージェント インターネット広告事業本部 広報
mail :honbu_pub@cyberagent.co.jp
インターネット広告に関するご相談はこちら
・インターネット広告・デジタルマーケティング全般、リテール領域等
https://www.cyberagent.co.jp/form/id=4
・DX領域 (DX全般、戦略策定・UIUXデザイン・開発等)
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